週末は初めての積雪となりました。いよいよ冬らしくなってきましたね。
受験生は懇談会の時期です。私にはこの時期になると思い出すことがあります。

はるか昔、私が中学3年生で受験を控えた懇談会でのことです。
私が生まれ育った九州の田舎町には当時普通科の高校は3校しかありませんでした。進学校の公立A高校と、中堅の公立B高校、そして公立に一歩届かない子たちが行く私立C高校です。私はなんとなくA高校に行くんだろうな、と思っていたのですが、懇談の席で担任の先生からB高校を勧められました。「B高校でなら成績は上位層で調査書(中学校でいう内申)もよくなって大学受験にも有利だし、楽しく高校生活を過ごせるだろう」というようなことを言われましたが、要するに成績的に厳しかったのでしょう。
先生の話を聞いて、正直「それでもいいかな」と思っていた私の横で、母は先生に「娘はA高校に行きます。もう先生とは話しません」と憤然と言い放ち、早々に席を立ってしまいました。あの時の衝撃の大きさは私の半世紀にわたる人生の中でも5本の指に入ると思います。
母の信頼に応えたかったのか懇談会事件のインパクトによって刷り込まれたのか、懇談会後の私は「A高校に行く!」という思いが固まり、それから猛然と勉強を頑張って、無事A高校に合格しました。高校では得難い仲間や経験に恵まれ、その後の大学受験も頑張ることができました。

キャンパスの生徒さんたちは公立・私立合わせてたくさんの高校の選択肢があります。もちろんお子さんの成績によって選択の幅は定まってくるわけですが、もしもお子さんが「どうしても」と思う志望校があり、且つそれにふさわしい努力をしているとお父さんお母さんが思われるのであれば、担任の先生ともそのことを考慮に入れてお話がなされることを願っています。
我が子になるべく大変な思いをさせたくない、安全な道を歩かせたい、という親心は、子を持つ親としてよく分かります。ですが、必死で勉強することをかわいそうなことと思わないで、高みを目指す我が子を応援しようと決断する親心も尊いと思います。
高い目標を掲げて頑張ってきたお子さんが懇談会の時期に少し弱気になっていたとしたら(←とてもよくあることです)、さらに頑張るよう背中を押してあげることも大事ではないでしょうか。

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新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでとは全く異なる学校生活を送ることとなったこの一年。お子さんの学習は順調でしたか?勉強の不安は勉強することでしか解決しません。キャンパスで冬休みを一緒に頑張りませんか?
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